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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第5章 スポーツの秋?それとも恋の秋?!


じゃあね!とオレの腕をパチンとひとつ叩いて、舞さんは自分のブロックへと戻って行った。

体育祭が終わったら・・・二口さんは、に・・・

じゃあ、オレは?

『あ・・・黄金川君。どうしたの?こんな所でボンヤリして』

「・・・いま、もしかして二口さんと一緒にいた、か?」

バカ!何を聞いてんだよ、オレ!

『えっ?・・・あぁ~・・・えっと・・・うん、まぁ・・・ちょっと呼ばれて・・・』

・・・何で、赤くなってるんだ?

「何の話だ?」

『・・・あ~、ハハッ・・・まぁ、いろいろ?かな』

視線を泳がせながら更に赤くなっていくの顔を見て、オレの胸の奥が騒ぎ出す。

はやっぱり、二口さんの事が・・・?

「・・・」

ー 連絡しまーす!プログラム最終種目の、ブロック対抗リレーに出場する選手の方は、入場門前に集まってください。繰り返します・・・ ー

『あ、ほら黄金川君!集合、かかってるから』

「・・・ッス」

『頑張って、ね?・・・じゃ私もう行くね・・・』

がオレを通り過ぎて歩いて行く。

振り返ると、少しずつ離れていくの後ろ姿が見えて。

それが、急に寂しく思えて・・・

切なくて・・・

オレは思わず走り出した。

「・・・!!」

咄嗟にの肩を掴み、引き止める。

『黄金川君?!集合場所、反対方向・・・』

「!最後のリレー、1位でゴールしたら・・・話したい事がある!・・・聞いて、くれる、か?」

まだ、本気で全力で走ったワケでもねぇのに、心臓がバクバクと音を立てる。

『話したい、こと?』

の言葉に、大きく頷いた。

『うん、分かった。その代わり、絶対に1位でゴールだよ?』

「ッス!!」

『私、いっぱい黄金川君のこと応援するから頑張って!』

「・・・ッス!!!!」

に見送られながら、集合場所までダッシュする。

・・・もう、後には退けねぇ。

オトコ黄金川貫至、腹を括って覚悟は決めた!

あと、やる事は・・・

二「遅せぇよコガネ!棄権かと思っただろ?そしてオレの不戦勝?って?」

二口さんを・・・ぶっちぎって1位でゴールすることだけだ!!

「遅れてサーセン!!」
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