• テキストサイズ

ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第5章 スポーツの秋?それとも恋の秋?!


『洗濯機回してたらさぁ、柔軟剤切れかかってて取りに来たの。えっと・・・どこに置いてあるんだろう?・・・あ、これかな?』

ロッカーの上に乗せてあるカゴにそれを見つけ、が背伸びをしながら手をかけるも指先しか届いちゃいねぇ。

『もう!あとちょっとなのに!二口先輩なんでこんな所に置くかなぁ!』

「コレでいいのか?」

オレなら、余裕で届く。

だから何も考えずにの背後から手を伸ばし、カゴを取ってやる。

『ありがとう黄金川・・・君・・・』

「いや?別、に・・・」

ちっ!!

近ぇ!!

お互いの無意識の距離に、同時に硬直する。

ヤベぇ・・・心臓が飛び出しそうだ。

「わ、悪リィ・・・」

『あ、うん・・・大丈夫・・・洗濯機の所に戻るね。あ、遅くなったら悪いから先に、』

「待ってるッス!・・・終わるまで絶対・・・」

『・・・ありがとう』

足速にが部室を出て行き、静かな時間が訪れる。

やっぱりオレ・・・が好きだ・・・

ロッカーにもたれかかり、大きなため息を吐く。

ー 当たって砕けろ!みたいなさ? ー

舞さんの言葉が頭ん中をグルグル回る。

今なら思う。

当たって砕けてもいい!

砕け散ったら、欠片を集めて何度でもチャレンジしてやる!

・・・男なら、勝負あるのみ!

数日後の体育祭に向けて、オレは1人覚悟を決めた。





そして、体育祭当日・・・

は見事にぶっちぎりで自分の種目を堂々1位でゴールし、通りすがりの二口さんや鎌先さんたちに構われながら帰ってくる。

1位の嬉しさのあまり、青根さんに飛びついたりもしてた。

オレも、もう少しで二口さんと一緒の借り物競争だ。

チラッと茂庭さんたちからの情報によれば、お題は工業高校ならではの道具や名物先生とか、あとは無理難題、そんなものがあるらしい。

道具、だったら。

名物先生、だったら。

そんな事を考えながら、各場所をイメージしておく。

『黄金川君、もうすぐ集合する時間だから遅れないようにね?』

「ッス!」

『ちゃんと応援してるから頑張ってね!』

二「、オレも応援してくれよ~!そしたら黄金川ぶっちぎって頑張るからさぁ?」

『ど、どっから湧いてきたんですか!びっくりした~・・・』







/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp