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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第5章 スポーツの秋?それとも恋の秋?!


・・・んなワケねぇだろ!!

そ、そそそんくらいで諦める事が出来んなら!

ほ・・・惚れたりしねぇ。

入試の時に初めて見かけて、合格発表でも見かけて、入学式で見かけて・・・高校合格より、心臓が跳ねた。

んで、クラス発表見て・・・思わずガッツポーズ!

席も近いし、いろいろ話しかけ・・・れなくてガッカリ。

だけどバレー部入ったら二口さんがカワイイ子見つけたって、をマネとして勧誘して来て、そっから少しずつ話すようになって・・・

ゴールデンウィークにはって思って・・・出来なくて、夏が来て。

夏休みにって思ってたけど、その前に烏野に負けて、それどころじゃなくて告白なんか出来なくて。

いま・・・季節は早くも秋。

このままの関係が崩れるかもなら、いっそ・・・言わずに・・・いても・・・

『黄金川君、大丈夫?なんか難しい顔してるけど・・・鼻痛い?』

「いや、平気ッス・・・」

どっちかってーと、痛えのは・・・心だ。

体育館の隅に、ふたり並んで座る。

さっきまで繋がれていた手も、今は離れた。

なんの理由もなく、すぐ隣にある手に触れる事すら・・・

クソッ・・・情けねぇ。

二「休憩~!、タオルとドリンクちょ~だい!」

『あ、は~い!・・・黄金川君はこのまま休んでてね?』

隣にあった温もりが一瞬で消えた。

いま、その温もりは二口さんの隣に・・・

滑「よいしょっと・・・はい、コガネのドリンクね?」

「・・・アザッス」

ドリンクを受け取り、タオルをズラして口に含む。

滑「あのさ?コガネって、の事・・・好きでしょ?」

「ゴブォハッ!!・・・ゲホッゲヘッゴハッ!・・・なななんスカ急に?!」

滑「あははっ、ゴメンゴメン!・・・でもさ?見ててバレバレなんだよ、コガネは」

バレバレ・・・って。

滑「アホの男子共は、あんまり気付いてないみたいだけどね?どうするの、この先」

「別に・・・どうも・・・」

滑「そ?じゃ、いいの?そのうちサラっと二口に持ってかれちゃうよ?」

「が・・・二口さんを選ぶなら、仕方ないッス・・・」

滑「らしくないなぁ、コガネ。バレーやってる時みたいにさ、こう・・・ドカーンってぶつかってみなよ?当たって砕けろ!みたいなさ?」

そんなの、分かってるッスよ。
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