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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第5章 スポーツの秋?それとも恋の秋?!


二「、爽やかに笑いながら、サラッとオレをディスるなよ・・・」

「いま、休憩中ッスか?」

二「いや?ちょっとの顔見に来ただけ」

ちょっと見に来たって・・・二口さん主将ッスよね?!

滑「二口~・・・キャプテン自らサボるんじゃない!!」

・・・もっと言って欲しいッス。

『黄金川君、鼻血止まるまでは練習戻れないからさ、端っこに行こうか?』

「おぅ・・・」

『あ、タオルはそのままでいいから』

「そしたら前が見えねぇし」

『あ、そっか・・・じゃ・・・危ないから手を引いてあげる』

はっ?!

『ほら、遠慮しないで?』

いや、遠慮はしない!

むしろオレ的ラッキーだけど!!

二「あー!!!オレも!」

滑「アンタは練習しなさい!!」

騒ぐ二口さんは先輩マネに任せて、オレはちょっと躊躇いながらも差し出されたの手に、自分の手を重ねた。

・・・ちっこい、手だなぁ。

でも、なんか暖かくて・・・柔らけぇ・・・

出来るなら、こんな手当てついでとかじゃなくて・・・当たり前の様に、繋いでみてぇ。

そう考えていると、片隅に二口さんがチラついて、モヤっとする。

二口さんは・・・の事オープンにアピールしてる。

けど・・・?

は、どうなんだ?

さっきみたいにほっぺにチューとかされて、どう・・・思ってんだ?

二口さんは、はっきり言ってチャラい。

チャラいけど、それなりにモテる。

工業高校としては珍しく女子が多いウチの学校でも、大半の女子が二口さん狙いだと言っても過言ではない。

いや過言か?

3年には鎌先さんもいるし、表立って目立ってはないけど、茂庭さんだって優しいとかキチンとしてるとか、なんかそういう事で人気がある。

もし、もその女子の中の人だったら。

オレ、勝ち目ねぇじゃん・・・?

待て待て待て、その前に、だ!

は、あの泣く子も黙る・・・いや、泣く子がチビる強面の青根さんにだって妙に懐いてる。

あの無口極まりない青根さんが、と普通に話してるのとか何度も見たことあるぞ?

・・・って事は?

もしかしては青根さんが?

やべーよ、オレ。

更に勝ち目なくね?!

それなら傷が浅いうちに・・・諦める?
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