第5章 スポーツの秋?それとも恋の秋?!
それにしても、二口さんと同じ種目に出るとは思ってなかった。
やべぇな・・・絶対負けられねぇ!!
特に・・・
ブロック対抗リレー!
体育祭の中でも盛り上がり方は半端ねぇ。
それには応援団員・・・
目の前で男の恥を晒すワケには・・・いかねぇ。
ー コガネ!危ないっ!! ー
「ぶがぁっ!!」
すぐ近くで、ボールが弾むがする・・・
「痛ってぇ・・・」
二「お、お前・・・鎌先さんのスパイク顔面で受けるとか、アホだろ・・・」
「ズン゛マ゛ゼン゛ッッ!!! 校庭100周してお詫び、」
二「あ~、そんなんしなくていいから鼻血止めてこい・・・」
鼻血?
「うわぁーー!!鼻血?!しかも両方から?!」
二「だから止めてこいっつーの!!滑津~!!コガネ頼むわ」
アイツの前で男の恥を晒したくないって思ったばっかなのに!
・・・両っ鼻から鼻血とか!!
テンション下がる・・・
『大丈夫?立てる?』
二口さんに呼ばれたが、ちょこんと座ってオレの顔を覗く。
『うわっ、鼻血凄すぎ・・・ティシュじゃ足りないか・・・舞先輩~!やっぱタオルの方がいいかもでーす!』
滑「マジで~?じゃ、いま持ってく~!先にコガネ連れて水道場行ってて、すぐ行くから」
『は~い!・・・黄金川君、立てる?』
かけられた言葉に、あぁ、とだけ返し立ち上がる。
『いくら練習でも、ぼんやりしてたら危ないよ?』
「誰のせいだと・・・」
『ん~?』
いや、オレのせいか・・・
「なんでもねッス」
に連れられ水道場で鼻血を洗う。
鼻血を洗う。
洗う・・・
洗・・・
「止まんねぇ?!」
洗えば洗うほど出てくる鼻血。
『黄金川君、ゴシゴシ洗っちゃダメだよ!洗い流す程度にしないと・・・』
滑「うわっ、水道場が殺人現場のように!コガネ・・・アンタ鼻血ヤバすぎ!なんかいろいろ溜まってんじゃないの~?」
「溜ま・・・ち、違ッ!これは違うッス!!」
の前でやめてくれ!!
二「コガネ・・・お前・・・エロ?」
扉に持たれながら二口さんがニヤリと笑う。
「だから違うッス・・・」
頼むから、やめてくれ・・・
『黄金川君がそうだったら、二口先輩はもっとですね~』