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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第3章 流麗な夢をキミと


オレだけギャルソン風のエプロンを外し、制服姿でひとり体育館の外に立ち、ちゃん達の帰りを待つ。

ここで荷物を受け取ったら、まずはちゃんを着替えるように促さないとだからね。

だから、オレはあくまでも着替えを終えたように見せとかないといけないから。

・・・来た。

ごく自然に、いつものオレで。

「あ、おかえりちゃん」

『スガさん?もしかして待っていてくれたんですか?』

「たまたま、かな?部室に忘れ物取りに行って戻ったら3人の声が聞こえたからさ?」

これも、縁下と山口との打ち合わせ通り。

体育館が近くなったら、何でもいいから会話を弾ませながら歩いて来いって、大地が考えた。

『忘れ物、ですか?今日は部活ないのに?』

しまった、そこ突っ込まれた!

「え、あぁ、うん。まぁね」

縁「スガさん・・・またですか・・・」

「あはは・・・」

『またって?』

縁下のフォローが入るも、ちゃんがそこに興味を持ってしまう。

縁「スガさんはね、たまーにちゃんと鍵をかけたか気になって確認しに行っちゃうんだよ」

ナイス縁下!

『確認するのは凄いですけど・・・でもなんかおばあちゃんみたい・・・』

おいおい!

ナイスじゃないぞ縁下!

「ま、いいじゃん?閉まってたけど・・・」

ただでさえお母さんイメージされてるのに、おばあちゃんって・・・

山「それより菅原さん!これ、重いんで・・・」

両手いっぱいに荷物を持った山口が、さり気なく話題をズラしてくれる。

「ゴメンゴメン。じゃ、荷物はオレ達が運んじゃうから、ちゃんは更衣室で身支度してきなよ?」

『え、でも私、既に制服ですけど・・・』

「髪型、少し崩れて来てるから直しておいで?」

少し屈んで耳元で言うと、ハッとして慌てて髪を撫でつけるちゃん。

『恥ずかしい・・・すぐ直して来ます!あ、縁下さんと山口君も、荷物お願いします!』

パタパタと渡り廊下を駆けていくちゃんを見送りながら、オレ達は頷き合った。

「縁下、山口。オレ達も急ごう。中の準備は終わってるから、二人共中で執事に変身だ!もちろんオレもだけどね!」

体育館のドアを開け、買い出しの荷物を大地達に渡し、オレ達は手早く執事の衣装を纏う。



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