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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第3章 流麗な夢をキミと


閉会式は教頭の話がやたらに長く、予定より大幅に時間も押していた。

ー 教頭先生、ありがとうございました!ではみなさんお待ちかねの投票結果の発表を致します!! ー

澤「やっと、だな?」

旭「あぁ、教頭の話・・・長すぎだろ・・・」

清「今日一日より、今この時間の方が疲れた」

「確かにな・・・でも、後は発表を聞くだけだ!」

少しでもいい結果を・・・オレ達はそれだけを希望に頷き合った。

ー それでは発表しまーす!部活動部門から・・・第三位は! ー








閉会式が終わり、執事カフェの部屋まで4人で歩く。

その間、誰もが言葉を発せず・・・

廊下を歩く音だけが、静かに響いていた。

「あと、ちょっとだったんだけどね」

澤「・・・そうだな」

旭「さんは・・・ガッカリするだろうか」

清「そうね・・・1番頑張ってたのは、あの子だと思うから」

男子バレー部の執事カフェは、部活動部門で2位に終わった。

1位を勝ち取った吹奏楽部とは僅差・・・

それも、たった4票だったらしい。

結果発表を含めた閉会式は、当然、片付けなどで校舎内にいる生徒達の為に全校舎にも放送されていて・・・

つまり、執事カフェに残っているみんなにも・・・聞こえてるわけで。

誰より張り切って、誰より頑張っていたちゃんの事を思うと、オレ達は足取りが重い。

澤「みんなやれるだけの事はやっての結果なんだから、受け入れるしかないだろ」

「そうだけど・・・」

澤「じゃ、ドア開けるぞ?」

言い終わる前に大地がドアを開け、中を覗く。

澤「・・・・・・・・・あれ?俺、部屋間違えたみたい。失礼しました」

そう言って大地がドアを閉める。

部屋間違えたみたいって、どう見てもココ、執事カフェだけど?

目だけで訴えてみるも、大地は顎に手を当てたまま考え込んでいる。

いったい大地は、ドアの向こうに何を見たんだ?

そう思い、ドアに手をかけたと同時にガラリと開けられ中から月島が顔を出した。

月「澤村さん、現実逃避するの後にして貰えます?戻ったなら、片付け手伝ってください」

現実逃避?

澤「あ~、悪い悪い。ちょっと踏み入るのに躊躇しちゃってな」

大地が躊躇するって、中では何が起きてるんだ?!

月「それから菅原さんは、あの辛気臭い2人の担当で」
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