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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第3章 流麗な夢をキミと


ー 楽しい夢の時間をありがとうございました ー

「それは何よりで御座います。では、お嬢様・・・今日の記念にこちらをお受け取り下さい」

そう言って入口に飾られている花瓶から、一輪の花を取っては、そっと手渡す。

ー 白い・・・バラですか? ー

「お嬢様の、お好きなお色にお染め下さい」

あくまでも微笑みを絶やさずに、そして背筋はのばしたまま。

ー ・・・はい。ありがとうございます・・・ ー

「では、行ってらっしゃいませ、お嬢様」

丁寧にお辞儀をして、夢の世界から現実の世界へと踏み出すまで・・・その姿勢を崩さない。

・・・これがオレは何より恥ずかしい!

一歩間違えたら執事じゃなくてホストだよ!

大地も旭も、よく抵抗なく出来たな・・・

それからも順番に入口に立つ事、3回目が回って来て。

「行ってらっしゃいませ、お嬢様・・・」

最後のお嬢様をお見送りすると、花瓶の花も遂になくなり予定より少し早く執事カフェが終了した。

オレは大きく息を吐いてからドアを静かに開け、外に〖 CLOSE 〗の札を付けてから、またドアを閉めた。


『みなさん、お疲れ様でした!』

ちゃんがニコニコしながら言うと、やっと終わった・・・などと言いながら息を吐いた。

澤「見事なまでに女子しか来なかったな」

縁「そうですね・・・執事って仕事がこんなに大変だとは・・・」

西「でもよ、力は何気に向いてんじゃねぇ?」

縁「・・・勘弁してくれよ」

西谷が言うことも、分からなくもないな。

どんなタイプの女子が来ても、縁下は卒なくこなしていたし。

手が空いてる時はさり気なく周りのフォローをしていた。

特に・・・影山と月島。

影山は最初から最後まで表情が固まっていたし、月島に至っては軽く毒を吐くこともあった。

清「早く終わったし、ひと息ついてから片付けにしましょう」

「そういえば、結局メイドが活躍することなかったよな。来たのはみんな女子達だったし」

せっかく可愛いメイド姿をしてたのに・・・と付け加えると、ちゃんは清水と顔を見合わせて笑った。

『それでいいんですよ。私達は執事として頑張る皆さんのお手伝いなんですから。それに、今日の主役は元々みなさんですから。ね、清水先輩?』

清「そういう事」














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