第3章 流麗な夢をキミと
西「オレもやる!」
田「奇遇だな、ノヤっさん・・・俺もだ」
裾を引きずるようなスカートよりも!
膝上で揺れるスカートの方が断然イイ!!
見えそうで見えないヤツが更にイイ!!
月「別に・・・スカートがどうだろうが、僕には関係ない」
月島・・・そこで話の腰折るのやめようか。
『月島君?ちょっといい?』
怪しげに薄笑いを浮べながら、ちゃんが面倒くさそうな月島に何かを耳打ちする。
月「・・・?!・・・どうしてそれを・・・」
『敏腕マネージャーの情報網をナメられたら困ります。で、月島君はどうする?やめる?』
月「僕を脅すつもり?」
お、脅す?!
どういう事なのちゃん?!
『やだなぁ月島君。そんな物騒な事しないって!私はただ、キャーキャーと女の子にまとわりつかれる月島君が見れるのも・・・いいかなぁ?って思ってるだけなんだから』
ちゃん・・・それを世の中では脅すって言うんじゃないのかな・・・
月「・・・やれば、いいんデショ」
『月島君が賢い人で良かった』
ニコリと微笑む姿を見て、ちゃん・・・もしかして前世はかたぎの人じゃないのではなかろうか?と肝が冷える。
『じゃ、もう1回お手本見せますから、ちゃ~んと覚えてください、ね?』
黒い・・・
笑顔が黒いよちゃん・・・
かくして、本番当日までの間・・・オレ達全員は毎日の練習が終わってから、ちゃんと清水のスパルタ執事教室を受講させられた。
澤「お帰りなさいませ、」
『大地さん!笑顔が怖い!そんなんじゃ乙女がビビります!』
旭「お、おかえり・・・」
『旭さん!背筋伸して!そんな自信なさげな執事がどこにいますか!』
田「お帰りなさいマセ!」
『どこの組のモンですかぁっ!!』
・・・確かに。
じゃあなくて!
「チャン、ちょっと落ち着こうか?ね?それに練習後だからさ、みんなつかれちゃってんだよ」
そんなオレの言葉が更にちゃんに火をつけてしまった。
『何言ってるんですかスガさん!執事は全国、いや世界中の乙女の憧れですよ?!』
月「オトメとか・・・」
『ショートケーキ・・・』
なぜ今ショートケーキ?!
月「・・・チッ」
月島とショートケーキがどんな関係なんだ?