第2章 My cream puff prince
「ご褒美、ですか?
じゃあ、今日の帰りにでも……」
花「ねぇ、」
低く、耳元で言われて、まるで背中に電流が走ったみたいに
ゾクリとする。
花「の全部、俺に食わせてよ」
なぜか本気で抵抗はしない私。
出来ないんじゃなくて、しないのが不思議。
けど、なんとなく分かった。
好きなんだな、この人。
抑えてた感情に名前をつけると、
案外すんなり入ってきて、恥ずかしくなった。
それが伝わったのか、彼は満足そうに笑って
私の首筋にキスをした。
花「シュークリームより甘いご褒美
もっと頂戴?」
「ちゃんと、全部食べてくださいね」
彼は再びキスをした。