第2章 My cream puff prince
教室についた私達は、
パンフレットの束を改めてまとめている。
何部出したとかメモっとかないと、
数がわからなくなってしまうからだ。
「多分また取りに来ることになりそうですが
250部ぐらいにしておきますか?」
花「んー……。そうだなー…。
けど、何度もくんのめんどくさいかもな」
ですね、と返事を返して、花巻さんを見る。
花「いいや、400にするべ。
戻ってくんのめんどいわ」
花巻さんらしい理由だ。
分かりました、と束を取り数え始める。
花「」
「どうしました?」
振り向くと、すぐ近くで目が合う。
驚いて、動揺して、体制を崩す。
何でこんなに動揺してるのかわからないけど、バタバタして、
尻餅を着いてしまった。
「もう、花巻さん、ビックリさせないでくださいよ」
立ち上がろうと力を入れた時
倒れた時に落ちた紙が下にあったらしい。
ズルッと、手が滑って完全に体が倒れる。
多分来るであろう頭を打つ痛みに耐えるため、目をつぶる。
けど、痛みは来ない。
恐る恐る目を開けると、花巻さんが、背中を支えてくれていたらしい。
花「ゴメンな、。
腰の他に強く打ったトコ、無い?」
「はい、大丈夫です。
ありがとうございます」
立ち上がろうとしたけど
ぎゅっと抱きしめられる。
ゆっくりと床に押し倒されて、手を床に縫い付けられる。
「花巻さん…?」
なんだか熱を持った目とあって、
じっとこちらも見てしまう。
花「ごほーび、くれよ」
何も出てこなくて、少し口を開いてまた閉じた。