第2章 My cream puff prince
後日、予算の変更も無事に通って、
着々と本番に近付いてきた。
花「、美術部の看板とポスターどうなってる?」
「ポスターの方はもう完成していて、印刷を先生に頼んでます。
看板はまだ少し掛かるみたいです」
花「美術部は美術部の展示もあるんだろ?
人募集すっか。足りなかったら委員会から何人か出していいから」
「了解です。確認しときますね」
及「マッキー!」
振り向くとバレー部キャプテン、学校のアイドル、及川徹さんだ。
おー及川。と軽く返事をして、そちらへ向かう。
及「ちゃんもお疲れ!
2人なんか、板についてきたって感じ?」
花「そーそー。俺の大事な秘書さんだから。
及川、手ぇ出すなよ」
冗談交じりに肩組んで。
ちょっとドキドキしたりもして…。
ってダメ。
「及川さん、まだ出てない申請書あるみたいなんですけど…
伝えてもらえませんか?」
花「ダメダメ、及川に言っても結局伝えないから。
岩泉んとこ行くべ」
岩「おいクソ川。採寸やるって女子と約束してただろ!
いっつもいっつもどっか直ぐフラフラすんな!」
噂をすればなんとやら。
ナイスタイミングだ。
花「岩泉、ナイス!
あのさ、コレとコレ、書類申請終わってないから
パパッと描いてきてくんね?
詳しく書かなくていいから。
あとこっちは…」
松「花お仕事モードだねぇ」
「松川さん!」
急に現れるからビックリ。
お疲れ、と声をかけてもらって、軽く挨拶を交わす。
花巻さんと一緒にいることが多くなった為か、
こっちの名前を知ってもらえるようになった
男バレの三年生の皆さん。
男バレのレギュラーの人はちょっとした有名人だから、私でも知っていたけど
まさか仲良く喋れる位仲良くなるなんて思ってもみなかった。
花「クラス委員に書類渡してくれればいいから宜しくな。
よし、終わり。行くぞ」
「えっと、はい!」
働かない、なんて言っていた花巻さんはテキパキ仕事をこなしてる。
頑張れよ、って声をかけてくれる先輩達、
頑張ってる花巻さんの為にも、もっと頑張らなきゃ。