第6章 そいつはあかんやつや。
理奈「ふっーうっ」
―ぐちゅっぐちゅっ―
腰を抑え後ろからシーモアの物が激しく挿入を繰り返す。
それを理奈はシーツを握り締め必死に耐える。
シーモア「っ早く・・・子供を・・・ああ・・・それにしても理奈。貴女の中は最高だ・・・」
理奈「あっ・・・師・・師匠・・止めてくださ・・あうっ」
シーモア「ほら。ここ。好きでしょう?」
そう言いながら子宮にぐりぐりと擦りつける。
理奈「ひぁああん。」
涙声が部屋に響き渡る。
シーモア「理奈。・・・子供が出来ればどこにも飛ばされずに済むのです。・・・どうせなら私の子を・・孕みなさい・・・。」
がばっ!!
理奈「ーはぁはぁはぁはぁっ」
勘九郎「随分激しいお目覚めっスね。」
理奈「・・・誰?」
勘九郎「僕は水戸坂勘九郎っス。さっき捕まえたのは僕っスよ。」
理奈「はぁっ・・・ん。そっか。」
汗ばんだ額を軽く拭う。
理奈「・・・暑。・・・これ取って」
ペタリと透明な壁に手をつける。
勘九郎「勝手に解除すると怒られるんスよ。」
嫌そうな顔をする。
理奈「だろうね。・・・くそ!眼鏡め!!余計な事思い出させるから。」
勘九郎「・・・それより、だいぶ乱れてるけど、恐い夢でも見たんすか?・・・いや、それよりもまた別な・・・。」
理奈「あ・・・いや。その・・・」
顔がまた赤くなってく。あんな夢を見ていたなんて口が裂けても言えない。
勘九郎「・・・僕、こう見えて医者なんすよ。・・・動悸が激しい。顔も赤い。潤んだ目、体温の上昇。」
目の前に立ち思い切り手を振りかざす。
-パリン-
見えなかった壁が一気に消え去り、勘九郎が理奈を捕らえる。
「か・・・壁壊しちゃったけど・・・?」
身の危険を感じ上に組み敷いている勘九郎に恐る恐る質問する。
勘九郎「ん?あぁ。別に逃げ出さなきゃ良いんスよ。その為に綴じ込めてたんスから。」
瞳を見据え顔を近づけて話す。勘九郎には黒い笑みが浮かんでいる。
理奈「は・・はは・・・。助・・け・」
後退るが片手で腰をがっちり捕まえられれば逃げられない。