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# 3104【気象系】

第6章 # FFC0CB


酒が入るとその人の本質というか
色々が見えてくると思う

相葉くんは強いんだろうか、変化はないけど優しい瞳が三割増で優しくなった感じ。
身体毎カズの方に向けて、笑顔で見守ってるような

カズはちょっと飲んだだけで紅くなっていて
目はウルウルしてるし、舌っ足らずになってるし
身内の贔屓目を差し引いても、可愛いと思う
守ってやりたくなるっていうか



「さとしさ―――ん 呑んでるぅ―――?」



慎吾はほろ酔いの域を越すと呼び方が『さとしさん』になる


「飲んでるよ」

「え〜? まだまだイケんでしょお〜」


お前はもう止めておけ。
これ以上飲ませたら、


「さとしさ〜ん」

「なんだよ」

「よかったなぁ〜。 ホントによかったなぁ〜 ………グスッ」


ほら、始まった。


「慎吾さん? 大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。コイツ、深酔いするといつも泣き始めんの」


普段滅多に泣かないからかな
始めて二人でサシ飲みした日“俺ら大人になったな”って泣かれてビビったっけ
次の日その事を話したら、本人は記憶が無くて『何の話?』なんてキョトンとしてた


「よかったなぁ〜 よかったよぉ、さとしさ〜ん……」

「バカ、此処で寝んなよ」

「俺、部屋に運ぶの手伝いますよ。
おんぶしたほうが楽かな」


しゃがみ込んだ相葉くんの背中に慎吾を乗せると


「んふふ…… さとしさぁ〜ん……」

「ぐはっ」


バカ、それは俺じゃないよ。
ナニ幸せそうな顔して相葉くんの首締めてんだ。
急いでリビングと慎吾の部屋のドアを開けてやると、ベッドの端にそっと寝かされた背中を乱暴に押して、真ん中に来るように転がしてやった
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