• テキストサイズ

# 3104【気象系】

第6章 # FFC0CB








相葉くんと慎吾の料理タッグは最強だった
買い物に行かなくても冷蔵庫の余り物で大人の男4人が食べる量を普通に作れちゃうんだからお見事というより他ない

夕飯を食べた後は二人には休んでもらって
カズと並んで洗い物をした


「こういうの、初めてじゃない?」

「だな」


大野家では男子厨房に入らず
と言うか
家政婦さんが居たから炊事は疎か家事なんて殆どした事がなくて
慎吾と同居を始めた頃『お前どうやって生きてたの?』って言われたっけ
洗濯機や掃除機の使い方もよく知らず、ガスコンロなんて未知数で
でも慎吾はそんな俺の事も面倒くさがらずに家事のいろはを一から教えてくれたんだ


「仕事…パティシエ、だっけ? 凄いな、カズ」

「全然だよ。正社員になってまだ半年だしさ」

「でも専門学校みたいなとこ、行ってたんだろ?」

「二年ね。俺、行き始めたのが遅かったから」

「それまでは何やってたんだ?」



「……階段屋。」



「階段屋?」

「そう。階段作ってた」


なんだよそれ、って笑ったら
世の中には色んな仕事があるんだよ。ってカズも笑った
その優しい眼差しがとても印象的だった


カズ、いい男になったな。
/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp