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# 3104【気象系】

第6章 # FFC0CB









「相葉ちゃーん! ちょっとコレ味見てー?」

「はーい! 今行きます!」

「どう?」

「塩気が少し足りないかな?」

「俺もそう思ってたとこ!」


だったら最初から塩入れたらいいのに。なんて事は言わない
そんな事言うなら食わせないぞって言われるから


「まーくんと慎吾さん、仲イイね」

「何だ、妬いてんのか?」

「そんなんじゃないって…!」


真っ赤になって否定してるけど。
キッチンに立つ二人をさっきからソワソワしながら見てるじゃん


「カズ、」

「うん?」

「暇だから仕事場、見てみるか?」

「…いいの?」

「あぁ」


夕飯が出来るまでな、とカズを工房に連れ出した






「凄い。これ全部塗料?」

「そうだよ」

「いっぱいだぁ」


棚にズラリと並ぶブリキ缶を眺める


「あの色もあるんでしょ?」

「あるよ。コレがそう」


# 3104 を棚から出してシートの上に置き、蓋を取ってやるとカズが目を輝かせた


「…キレイ。 兄さんの青だ。
# 3104… サトシ、って事?」

「そう。 で、こっちが桜のボードのバックカラーの # 4n5」

「シンゴ、」

「うん」

「両方ともキレイな色だね
桜のサーフィンボード、潤くんも翔くんも絶対喜ぶよ」

「だといいけど、」




…ん?
カズの奴、今、翔“くん”って言った?
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