• テキストサイズ

# 3104【気象系】

第3章 # 800080









「へぇ。達也さんの友達の店の子の彼氏ね」

「らしーよ?
で、プレゼントする相手はその人の友達なんだってさ」


要するに。
達也さんの友達が東京で全く別ジャンルのお店のオーナーをしてて、そこに努めてる子の彼氏が友達にサーフボードをプレゼントしたがってて。
その事を耳にしたオーナーが達也さんの店を紹介してくれた、って事か。


「有り難いね、その達也さんの友達に感謝だ」


都会じゃ人間関係なんて気薄だと思ってたけど、そうやって会社の人間にプライベートを相談したりもするんだななんて感心していた


「ま、達兄の友達だからな」

「え?」

「面倒見がいいんだろ。
ほら、類は友を呼ぶって言うじゃん?」


なるほど、それなら納得だ
此処へ来た頃…達也さんは、まだ15歳だった僕達の親代わりもしてくれた
感謝してもしきれない


「納期、8月の頭でいいだろ?」

「慎吾が大丈夫ならいいよ」

「俺は大丈夫。
あー。それから、」

「うん?」

「郵送じゃなくて取りに来たいって」

「わざわざ東京から?」

「ネットで constellationシリーズ見て、実物を見てみたいって言ってたって」

「そっか」










この時はまだ知らなかったんだ
僕達のボードを一番見たがった人物が、注文者の恋人だという事を




そしてそれが…
僕の弟のカズだったという事も
/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp