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# 3104【気象系】

第3章 # 800080


「なるほどね。こういうことだったんだ」


洗い物をしている後ろで、慎吾がソファーに寝そべりながらデザイン画をまじまじと見ていた


「どうかな?」

「イイよ、凄くイイ」


紫にも色々あるんだな、なんて感心してる。


「凄いよ、智は」

「なんだよ急に」


やっぱ才能なんだよなぁ、なんてボソッと呟くから気恥ずかしい


「洗い物、もう終わるから
先にそれ添付して達也さんにメール送っておいて?」

「了解っ」


写真を撮る時は色味がイメージと違った、なんて言われないように光の加減に気を付けないとならない
まぁ慎吾に任せておけばその辺りは間違いはないけど。


「いい返事が来るといいな」

「うん」


自分達が気に入った物をお客さんが気に入るとは限らない
東京のお客さんなら郵送だろうし…実物を見てもらうまで気が気じゃないのは確かだ





「おっ。達兄からだ」


メールの返事かと思ったら、達也さんからの電話で
一気に緊張が走る


「もしもし、達兄?」

『おー、慎吾! 直ぐに返事が来てさ、めちゃめちゃ気に入ってくれたよ
プレゼントらしいんだけど、イメージ通りだって。
それでそのお客さんなんだけど、実は…』
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