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# 3104【気象系】

第2章 # 00008B


合同リクは学校毎で纏まってたから
大して話も出来ずにいた
ただ、目が合う度にアイツが嬉しそうに手を振るからこっちまでほんわかした気持ちになって
まぁ、そのせいで慎吾はしょっちゅう先生に注意されてたんだけど。
それでもめげずに今度は小さく手を振ってくるから
思わず笑っちゃったよ


夕食と入浴を終えた後、消灯までの自由時間
慎吾は6人部屋の僕達の部屋に遊びに来ていた
他のメンバーとは初対面なのに
昔から知ってるみたいに打ち解けて


『町田くんここで寝ちゃえよ! いいよな、大野!』

『ええっ!? それはマズイよ、もしバレたら…』

『ぜってーバレない! 何故なら先生が見廻りに来るのは消灯時間過ぎてしばらく経ってからだから!
電気消してれば顔見えないし!
6人も7人も分かりゃしないって!』


なんならジャージ貸すぜ、なんて班長が言うから
慎吾もノリノリで着替えだして。


『実は、俺の布団には既に人が寝てる風の細工をして来たんだよね。
班の奴らにも言ってあるし!
だって智と一緒に居たかったからさぁ』


悪びれる様子もなく言うから


『後でバレても知らないからな』


そう言いながらもホントは嬉しくて
見廻りの懐中電灯の明かりに注意しながら
夜通し話をしたのは…今でも鮮明に覚えてるんだ
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