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# 3104【気象系】

第2章 # 00008B


小学2年の夏に慎吾と出会い
それからたった半年で、僕は絵画教室を辞めさせられてしまった

個人レッスンの先生の指導は好きになれなかった
果物とか花とか
特に、好きでもない人物の絵を書くのは本当につまらなかった

小学校時代はそれなりに賞は取ったけど
ワクワクもドキドキも、楽しいも嬉しいも無く
只ひたすらキャンバスに向かって絵を描き続けた


そんな中、中学に上がってすぐに行われた林間学校で僕は
運命の再会を果たしたんだ
林間学校一日目。
それぞれのルートでの登山学習を終えた三つの中学校の生徒が、青年の家で合同レクを行なうことになった

そこで見付けた…ポンパドール。

面影はあるような、ないような
だけど臙脂色のジャージには“町田”って大きな字で書いてあったんだ
だから、


『慎吾…?』


半信半疑で声を掛けた





『あ。智!』





慎吾は僕を覚えてくれていた


『智だろ!? チョー久しぶり!
ってか、よく分かったな!』


心の友よ!とか言いながら抱きつくから、周りの生徒はドン引きで


あの頃より随分と背が伸びて大人っぽくなってた
だけど笑顔は変わらなくて
ジャイアンも悪くないな…なんて思う自分自身に擽ったさを覚えたんだ
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