第2章 政宗編(香袋*媚薬)
「こちらに置いてあるものは男女の交合う時に使うものでございます。購入して頂くと、恋人がいない方には当館の女の子で試して頂く事ができます。」
「本当にどんなものでも試すことは出来るのか。」
「はい。」
女将は政宗が聞いてくるのがわかっていたかのように笑を浮かべ、説明を続けた。
「どのような効果があるのかはご自身で試していただくのが一番でございます。」
「面白そうだな。」
そう言って政宗は棚に並んでいるものの中から香袋を選んだ。
「さすが政宗様ですね。選ぶものが違います。」
「これは只の香袋じゃ、ないのか?」
「こちらは媚薬効果がある香袋にございます。濡らすとその効果が発揮され、付ける場所によっては一晩中続くと言われております。」
政宗はその袋を手に持ち、ポンポンと上に投げては受け止めしながら話を聞いていた。
「つける場所によって?」
「はい。殿方のそれに付ければそこはいきり立ったまま欲を何度も吐き出し、女の下の口に付けると殿方のそれを欲し、効果が切れるまで求め続けます。」
「ふーん、なかなか面白いな。」
「試して行かれますか?」
「出来るのか。」
手を止め、女将に目がいった。
「はい。どのような子がお望みですか?」
政宗は女将のその言葉に驚き女将の顔を見た。