第2章 政宗編(香袋*媚薬)
政宗編
安土にいる時、今度行く宿の近くに妙な舘があると耳に挟んだ。
遊郭とは違うらしいが、なんでも格別に美人な女将がやっていて、利用料は高いが女の子はかなりの美人揃いだとか。
秀吉の息子の早馬の約束以外は特に予定もなく、久しぶりにゆっくり出来る予定だ。試しに行ってみるかと思い、とある夜その舘に行ってみることにした。
歩いてしばらくすると表向きは女向けの小物などが置いてある商店が見えた。
「これはこれは、伊達政宗様でございますね。」
店の女将が顔をだし声を掛けてきた。
「あぁ、この店は女ものしか扱ってないのか?」
噂では聞いていたが、どう見ても普通の店にしか見えなかった。
「見た目は女性用の小物を置いてありますが、裏にある舘にはもっと様々なモノがあります。ご覧になりますか?」
「あぁ、見せてくれるか。」
「かしこまりました。」
そういうと女将は店の戸を閉め、細い路地を通って大きな屋敷へと政宗を案内した。
その屋敷の中に入ると、見たことも無いものや、南蛮からの書やらが置かれていた。
「こちらに置いてあるものは男女の交合う時に使うものでございます。購入して頂くと、恋人がいない方には当館の女の子で試して頂く事ができます。」
政宗は店の棚を食い入るように見物し、あるものを手にした。