第3章 光秀編(媚薬入金平糖)
次の日の夕方
その日の夕餉はバラバラで食べることになっていたため、早めに二人は夕餉を済ませ例の場所へ向かった。
政宗「ここだ。」
政宗が女将を呼び、お店の中に案内した。
光秀「ほぅ、ここか・・・。」
女将「これはこれは・・・、伊達政宗様と、今日はお連れ様も一緒ですか?」
政宗「あぁ。光秀にこの店にある品物を見せてやろうと思ってな」
女将「それはそれは・・・、明智光秀様。ようこそいらっしゃいました。」
光秀「話は政宗から聞いている。少し中を見せてもらう。」
光秀は店の中にある品物を幾つか手に取り見つめていた。
光秀「これはなんだ?」
光秀が手に取ったのは現代でいうシリコンのような素材で出来た小さな棒状の物を手に取った。
女将「さすが、南蛮の物を見る機会が多い明智様。そちらは女性の秘部に入れ、女性の乱れる姿を引き出す物にございます。」
光秀「ほぅ。これは何で出来ているのだ。見たところ粘土などではなさそうだな。」
女将「はい。こちらは外国では『ゴム』と言われるもので出来ております。粘土のように固くなり過ぎず、壊れにくい物なので清潔に保てば何度でも使える物でございます。」
光秀はそれに興味を示したが、それ以外にも香水のようなもの、金平糖に媚薬を混ぜたもの、政宗が選んだ練り香、頬紅や紅、白粉など女性が好みそうなものが幾つもあった。
光秀(金平糖に混ぜたものか・・・、御館様が食べたらあいつはどうなるんだろうな…くくっ。)
心の中でそう思いながら、光秀は最初に手に取ったそれと、金平糖に媚薬を混ぜたものを選び会計を済ませた。