第6章 東京遠征合宿

ドドッ


「ナイスキー‼︎」


ストレートで打ち込まれた、コートラインギリギリのスパイク。


暦
「上手くなってる…前はまだ、不安があったのに…」


攻撃が決まって嬉しそう…直人の笑顔は変わってない。


まさか、直人が梟谷に入ってたなんて……てか、


暦
「教えてくれても良いのに…!!!」


黒尾さんと研磨さん、後で文句言ってやる‼︎


猫又
「ホッホッホ、やはりあいつらからは聞いてなかったか」


頭を抱える私を見て、猫又監督はまた愉快そうに笑う。


暦
「猫又監督も、教えて下さらなかったじゃないですか！」


遠征決まってから、何度か電話で話したのに！


猫又
「教えたら、お前さんは来ないような気がしたからな」


暦
「そんな事っ」


…ないとは言えないけど…