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愛慾の鎖ーInvisible chainー【気象系BL】

第3章 兎死狗烹


潤side


幼い顔をして‥成熟しきれてない身体に、これほどの淫欲を仕込むとは‥あいつもなかなかやるじゃないか。


しかも‥いい面構えをしている。


これだけ屈辱的なことをさせられているのに、泣いて縋るわけでもなく、未成熟な身体が求めるままに快楽に溺れていく姿は、実に愉快だった。


しかも他の男が愛した痕の残る身体で、俺に抱かれようとするとは‥どこまで淫乱な‥


下手に上品ぶった女や、男をたらし込もうとする遊女なんかより、ずっと‥躾けのしがいがありそうじゃないか‥。


嗜虐の歓びを満たす、愛らしい顔だち。


快楽に濡れたその愛らしい顔が美しく歪むのを、じっくり愉しませてもらうよ。


淫らに腰を揺らし、抱いてくれとせがむ背中に氷のような言葉を突き刺しても、己の熱で溶かしてしまい葡萄酒より甘い媚薬にし、俺の足もとに這い蹲る。

半端に乱れた衣を纏った身体で、抗えない欲望を欲しがる孔を慰めながら、刺激の足りない俺のものに舌を這わせた。



苦しげに寄せられた眉‥

淫欲と羞恥の混じりあった目の端から、ひと筋流れる涙。


躊躇いを滲ませながら無垢を装ったところで、俺が許すとでも思ったのか‥。



幼げな輪郭を大人びてみせる妖しく乱れた髪を掴み上を向かせると、涙を溜めた瞳を挑発するかのように

「それとも・・、ここで終わりにするか?」

冷たく嘲笑った。



お前は‥やめることなんてできるまい。



雲の翳りか‥一段薄暗くなったなかに上気した白い肌が浮かび上がり、唾液の伝う口もとは妖しく濡れて‥

絡んだ視線が一瞬怯んだようにもみえたが、俺の目を見つめたまま、咥えているものに舌を纏わりつかせていく。

苦しげな息づかいに混じって、卑猥な水音を立てて奉仕する幼気な唇。


「ほう・・、やれば出来るじゃないか。だが‥まだまだ足りないね‥‥」

拙い口淫をしばらく眺めていたが‥飽き足りた刺激では面白味に欠けてしまった俺は、引き剥がした身体を床に押し付けて、上から見据えた。

熱に浮かされた瞳が甘い快感を強請る。



‥‥甘いな。


その身体にはまだまだ‥‥

教えることがありそうじゃないか。



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