愛慾の鎖ーInvisible chainー【気象系BL】
第3章 兎死狗烹
「もう‥だめぇ‥‥ああっ‥ゆるし‥て‥」
顔を背け、細い首に柔らかなリボンタイを絡ませて‥
雅紀との情交の痕を残した身体を強張らせて、びくんと跳ねさせると、その手の中に白い熱を吐した。
波打つ胸が逃した快楽の大きさを教えて‥
弛緩した身体を白い布に投げだした彼の横に立つと、荒く息をする赤い唇に親指を当てて緩く撫でる。
「‥どうした‥これでお終いか‥?」
幼気な身体が悶える‥最高にいい光景だ‥
涙を流した跡のある頬は、益々俺の身体を熱くした。
男に貫かれたいという甘い疼きを隠しきれない瞳は、一縷の望みを託すかのように俺を見る。
「‥お願い‥抱いて‥っ‥苦しいのっ‥‥」
乱れる息で懇願する彼を、視線だけでかわすと
「君は本当に‥いけない子だね。‥‥簡単に男を惑わそうなんて思うから、こんな目にあうんだよ。そうやって雅紀も誑かしたんだろう?」
そう言って肌蹴た胸の上で物欲しげにしている小さな果実を捏ねてやる。
「ああっ‥やめて‥‥」
すると熱の収まりきらない彼は、半開きになっている唇から、更なる快楽に溺れたがるような喘ぎを洩らした。
「くくく、堪らないな。‥その身体でどうやって男を受け入れてるんだい?みせてくれるんだろう‥?」
‥‥乱れろ‥
泣いて‥乱れて‥‥
俺を満足させてみろ‥
自尊心までも踏みつけて自分を嬲り続ける俺をみる彼の目は、もう後戻りできないくらいに男を求めていた。
一度目を閉じた彼はゆっくりと色欲に塗れた身体を起こすと、下衣を膝まで下ろし白い布の上に片手をつくと、手の中で揺れる体液を双丘の間に塗りこめるようにしながら、少しずつ挿しこんでいく。
「‥っ‥ううっ‥っああ‥っ‥」
少し苦しげな俺の加虐心を擽ぐるような声で、
自分の指を埋めて‥
それを引込もうとする後孔は、はしたないほど淫らに、ひくひくと蠢いていた。
さあ‥仕上げといこうか‥‥
どこまで耐えられるのか‥
本当のお愉しみは、これからなんだよ‥