愛慾の鎖ーInvisible chainー【気象系BL】
第11章 海誓山盟
さっきまでの可愛らしかった智とは違う‥
おれの下で甘い喘ぎを洩らす身体はすごく淫らで‥
でもどうしてあげたらいいのかと思っていると、背中に回っていた智の手がおれのそれを取って、自分の膨らみへと導いてくれる。
智の下腹部で形を変えているものはすごく熱くて‥
思わず顔を上げると
「しょぉくん‥、こっちも気持ちよくして‥?」
って、智は潤んだ瞳を揺らしながら濡れた声で快感を強請った。
その表情は恍惚としてて‥
頭の血管が焼き切れそうだった。
おれが腰紐を解いて下半身を露わにすると、ふるりと身体を震わせた智は、お願い‥って小さな声で囁く。
外気に曝された智の快楽の表れは天を向いて濡れていて‥
それを自分の手で包んでゆっくりと扱いてあげると、大きく息を吐いた身体が波打つ。
「気持ち‥いい‥、翔君の手‥」
「智の‥大きくなってる‥‥」
「んっ‥、いわ、ないで‥‥」
きゅっと目を閉じて消え入りそうな声でそう言うけれど、手の中のものはどくんと脈打って大きくなる。
こんな風に乱れて‥いくんだ‥
おれは自分の中心も智のと同じようにはち切れそうなほどに熱を溜めていて、空いている片手で自分の腰紐も解き滾りを露わにした。
「翔、くんのも‥同じになってる‥」
「だって‥智が気持ちよさそうだから‥」
「いいよ‥、だって、翔君が触ってくれてるから‥」
「本当に‥?」
「うん‥、こんなの‥‥初めて‥」
智は乱れる息のなかで柔らかく笑って‥
ゆっくりと身体を起こすと手を伸ばしておれを呼んで
「僕にも‥させて‥‥」
そう言って今にも達してしまいそうなおれのものに、綺麗な指を絡みつかせた。