愛慾の鎖ーInvisible chainー【気象系BL】
第6章 籠鳥恋雲
智side
口移しで注ぎ込まれた液体は、僕の身体にじわりじわりと浸みて行き‥
乱れた呼吸も、肌蹴た寝巻も整えることが出来ず、僕は鎖をじゃらじゃらと響かせながら両膝を摺り合わせた。
憎い男が‥潤が見ているのに‥‥
悔しいのに‥、羞恥に心が泣き叫んでいるのに‥
それなのに‥、どうして‥‥
抑えきれない欲の証が、身体の中心で疼き始める。
「はぁっ‥くるしっ‥っ‥潤、様っ‥」
触れて欲しい‥、
擦り合わせていた筈の膝は、いつしか大きく開き、自分の意思ではなく浮き上がる腰は、男を誘いこむように揺れる。
僕じゃない‥、こんなの僕じゃない!
どれだけ自分に言い聞かせても、抗えない身体の熱は高まるばかりで‥
僕は熱に浮かされたような目で、獣と化した男を見上げた。
「くくっ‥どうだ?そろそろその身体も限界だろう」
徐に立ち上がった潤が、一枚、また一枚と身に着けている物を床に落として行く。
そして最後の一枚が落とされた瞬間、僕はごくりと喉を鳴らした。
「欲しいか、これが‥」
引き締まった肉体で、一際存在を主張する部分を僕に見せつけるように揺らし、僕の開いた両足の間に膝を着く。
「欲しい‥です‥」
両手を伸ばし、指で自身の硬く窄んだ後孔を押し開く。
「ここに‥、僕のここに‥‥」
「ふん‥、この淫売め‥‥。ならば望み通りくれてやる‥。但し‥」
床に転がった瓶を拾い上げ、瓶の口を突き出した舌先でペロリと舐める。
「そ、それを‥、どうするつもり‥です、か‥」
「これか?これはこうするんだよ」
「えっ‥‥」
傾けた瓶の口から液体が流れ出し、僕の下半身に降り注ぐ。
瞬間、まるで火が付いたような痛みと熱に、僕の身体が跳ね上がった。
「あっ‥、あぁぁっ‥‥っ‥!」
熱い‥、身体が灼けるように、熱い‥‥
「男の身体は女と違って濡れないと聞くからな」
獣だ‥、欲に狂った獣‥‥
「さて‥、我が友を虜にしたその身体、存分に愉しませて貰おうか」
熱に震える両足を乱暴に掴み、立てた膝の高さまで僕の腰を持ち上げると、今にもはち切れそうな茎を、僕の後孔に宛がった。