第11章 伝わらない気持ち…
すごく胸が痛くて
すごく悲しいのに
なぜだか涙が出てこない…
お隣さんを好きだと気付いて
一度は自分から逃げ出した…
でもそんな私を
お隣さんは見放さず
側にいてくれて
そうしてるうちに
いつの間にか
お隣さんが側にいてくれることに
慣れて…
弱虫でダメな私を包み込んでくれる
お隣さんに頼りすぎで
結局私は
一番大切な人を
失ってしまった…
こんなんじゃ…
愛想を尽かされて
当然じゃないか…
「はは…バカだよなぁ…私…
こんなに早く
一緒にいられなくなる日が来るなら…
見飽きるぐらい
お隣さんの顔見とけば良かったなぁ…
うんざりされるぐらい
"すばる"って呼べば
良かったなぁ…ふふ…(笑)」
ひとりぼっちの部屋の中に
心と同じように
からからに渇いた私の笑い声が
ずっと響いてた…