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隣の君

第11章 伝わらない気持ち…


はるside

あの日から1週間が過ぎても

私とお隣さんの関係は

どこかギクシャクしたままで…


毎日顔を会わせて

一緒にご飯を食べているのに



お隣さんの心が離れていくのが

解ってしまう…



今日もキッチンに立ち

晩御飯の準備をしながら


ちらちらと

ソファーに座る

お隣さんの様子を

観察してみるけど…


一度もこちらを振り返ることなく

ぼんやりとテレビを見続ける

お隣さんに


ため息が出てしまう…



こうなってしまったのは

私がいけないんだと

解ってはいるんだ…



毎朝欠かさず迎えに来る松本くんを

同じ職場なこともあって

邪険にも出来ず

仕方なく一緒に出勤し…


終業時間になれば

私の後を子犬みたいに着いてくる

松本くんと一緒に家に帰る…



こんなのはたから見たら

松本くんと仲良しだと勘違いされたって

仕方ないじゃないか…(涙)



どうしてこうなるんだろう…?


お隣さんに近付きたい…


そう思っていたはずなのに

どんどん距離が離れていく…



二人で同じテーブルに座り

ご飯を食べてる今も



お隣さんはこっちを見てもくれなくて


ご飯を口に詰め込みながら

なぜだか涙が溢れだしてきた…
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