第11章 伝わらない気持ち…
"気持ちを言葉にする…"
たったそれだけのことやのに
なんでこんにに難しいねん…
あれから毎日
あいつに会う度に
伝えたい…
伝えな…
そう思うのに
上手く言葉が出てこーへん…
同じ階にこしてきた同僚と
一緒に出勤して
一緒に家に帰ってくる姿を
目撃するたび
気持ちの悪い感情が
胸を埋め尽くしていって…
目の前にいて
一緒に飯を食うてんのに
どこか寂しくて
どこかむなしくて
言いたいこと
話したいことが
どんどん何も言えなくなっていって
あいつ目が
不安気に
俺を見て揺れるたび
どんどん二人でおんのが
息苦しくなっていく…