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隣の君

第11章 伝わらない気持ち…


すばるside

「はぁぁ…」

本日何度目かの

俺のでっかいため息に


「はいはい…

今度は何なん(笑)?」


なんて

小さな子供をあやすみたいに

安は笑顔で首をかしげる…



「昨日な…?

あいつとええ感じやったんや…

普通に甘えてくれたし…」




「うん…それなら良かったんちゃうの…?」




「良かったよ…?

途中あいつの会社の後輩が

家に押し掛けてくるまでは…


なんか俺の知らんうちに告白…

とかされてたみたいで…


断ったらしいけどそいつ

隣に引っ越してきて…


なんか解らんけどイライラするし…


あいつは今にも泣きそうな顔で

俺を見るし…


もうほんまどうしたらええか

解らん…(笑)」



そう言って下を向いて

また小さくため息に吐き出すと

安はそんな俺の頭を撫でて



「やからこないだも言うたやん…(笑)


早く言葉にしてあげなあかんよって…!


ちゃんと気持ちを伝えて

お隣さんのこと捕まえてあげんと

そいつに

持ってかれてまうよ…?


ただでさえ向こうの方が

一緒におる時間も長くて

有利なんやから!!」


なんて優しくも

正確に痛いところを

ずばっと突いてくる…(涙)


そんな安の言葉を前に



「い…言われんでも解ってるわ…

そんなん(汗)!」


なんて負け惜しみを言いながら

その後しっかり凹むことになったんは


言うまでまでもない…(涙)
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