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隣の君

第10章 好きなのは…?


聞こえてきたインターホンの音に

一瞬動きを止めたものの


来訪者を無視して

キスを続ける私とお隣さんを

制止するように


二度三度と

諦めることなく鳴り続ける音に



「すいません…

ちょっと待っててください…」


そう言って

お隣さんの腕から抜け出し

玄関に歩き出すと


そんな私の背中に



「今は…あかんて?

空気を読めよ…(涙)」



なんて悲しげなお隣さんの声が

聞こえてくる…(笑)



でも…


そんな幸せオーラ全開の空気を



開いた玄関の先で




「先輩…

引っ越しのご挨拶に来ました(笑)」


なんてニコニコと私に笑いかけてくる

松本くんが一気に凍りつかせる…(汗)



「引っ越しって…どこに…?」



「そりゃ挨拶にくるぐらいなんで

お隣ですよ(笑)

空いてたんで親に契約してもらって

即引っ越してきちゃいました…


僕ってこう見えてボンボンなんで…(笑)」



「だからって…

こんなのありえないでしょ…(涙)?」



そう言って慌てて

扉を閉めようとした瞬間



松本くんの手が私の手を掴んで

突然引き寄せられた腕の中



目の前1センチの距離に

松本くんの顔が近付いた…(汗)
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