第10章 好きなのは…?
ご飯を食べ初めてからも
お隣さんが目の前にいることが
嬉しすぎて
スプーンを口に運ぶ姿を
ニコニコしながら見つめていると
「なんかちょっと
食べにくいんやけど…?」
なんてお隣さんは
私の視線から逃げるように
ぷいっと顔を避けに向け
カレーを口に運ぶ…
でもそんな横顔さえも
今の私には愛しくて仕方がない(笑)
ご飯を食べ終わりお隣さんが
我が家のソファーに座ってからも
少しでもお隣さんの側にいたくて
急いで洗い物を済ませて
お隣さんの隣に座り
テレビを見ながらくつろいでいる
お隣さんの膝に
ぽすりと音を立てながら
頭を乗せると
「おぅっと…(汗)!?」
そんな慌てるお隣さんの声が聞こえて
笑いを必死にこらえていると
そんな私の頭に
お隣さんの手が触れて
「何やねん…急にお前は(笑)」
なんて文句を言いながらも
ふわふわと優しく私の髪を撫でる…
「何かあったんか…?」
そんな少し心配そうな声に
「無いよ何も…?
ただすばるに会えて嬉しいなぁって
気持ちを素直にお伝えして見ました(笑)」
そう言って
にんまりと笑うと体を起こして
「あほか(笑)
でも俺も…」
そう言いかけた
お隣さんの唇に唇を押し当てた…