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隣の君

第10章 好きなのは…?


お隣さんがいない3日目の今日は

お隣さんが帰ってくる日でもあって


朝からそわそわわくわくして

仕事なんかまっったく手に付かず


就業時間とともに

何か言いたそうにこっちを見ている

松本くんの視線も無視して

会社を飛び出した



3日ぶりに一緒に食べる


今日の晩御飯のメニューは

私が初めてお隣さんに食べさせたご飯



あの残りもの詰め込みカレーにした(笑)





あの日のカレーが私とお隣さんが

一緒にご飯を食べることになる

きっかけをくれたから…



もう一度このカレーから

ちゃんと始めたいんだ!



グツグツといい匂いと音を立てる

カレーを気合い十分でかき混ぜていると





"ピンポーン"


と部屋の中に待ちに待った

インターホンの音が響いて



急いで火を止め

玄関という名の戦いの扉を開く…





「ただいま(笑)

ええ匂いやなぁ…?」



なんてのんきに笑うお隣さんを



「おかえり…」



そう言って私は

気持ちの赴くまま



素直に抱きしめてやった…(笑)
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