第10章 好きなのは…?
店を飛び出して
家に戻る帰り道
松本くんの言葉に
腹が立っていたのはずなのに
なぜか気分は清々しくて
痛いぐらいの冷たい夜の空気さえも
気持ちよく感じる…
それはきっと松本くんに
気持ちを吐き出したことで
自分の気持ちがはっきり見えたからだ
"好きなんだから
仕方ないじゃないか!!"
うん…
これこそが
悩みを解決する
たった一つの答えなんだ(笑)
お隣さんが私をどう思っていても…
この先一緒にいられなくなる時が来て
ひどく傷付くとしても
お隣さんじゃなきゃ
嫌なんだ…
だったらもう
怖がるのはやめにしよう
見えない未来じゃなく
一緒にいられる今
お隣さんを
目一杯愛してやろう(笑)
そう…
空気の読めない松本くんが
気付かせてくれたから
明日お隣さんに会うのが
今から楽しみで仕方ないや(笑)