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隣の君

第9章 近くて遠いお隣さん…


「今日も上手かったわ…」


そう言って晩御飯の後

お腹をさすりながら我が家のソファーで

くつろぐお隣さんを横目に



「そりゃ良かったですね(笑)」


なんて笑いながら

後片付けをしていると


お隣さんは自分の隣をぽんぽんと叩き

私に手招きをする…



洗い物で濡れている手をタオルで拭きながら



「どうかしました?」



そう言ってお隣さんの隣に座ると

その瞬間ぼすっと音をたてて

私の膝にお隣さんの頭が乗っかって



「おっと…(汗)?」


なんて慌てる私の膝を押さえながら



「明日から3日仕事で家帰られへんから

今のうちに充電や…

スキンシップは大事やからな(笑)」



そう言ってお隣さんはにんまりと笑う…



明日から3日

お隣さんに会えないのか…



そう思うと

なんだか少し寂しくて



ふわふわとお隣さんのきれいな黒い髪を

撫でてみると



気持ち良さそうに

お隣さんは目を閉じて…



そんな顔を見ていると

余計に胸が苦しくなって



引き寄せられるみたいに

ゆっくりゆっくり


お隣さんに顔を近づけた……
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