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隣の君

第9章 近くて遠いお隣さん…


はるside


私とお隣さんが

どうしてこんな微妙で痛々しい関係に

なってしまったかというと…



それはきっと全部私のせい……


なんだと思う…



その証拠にお隣さんは



抱きしめられただけで

固まってしまう私を

いつも笑って許してくれる…




私だって

お隣さんに触れたいと思うし…

触れて欲しいとも思う…



お隣さんが好きだから。



でもそれが出来ないのも



お隣さんが好きだから。



あの日お隣さんは

"好きかどうか解らない"



そう正直に言ってくれた…



そんな正直者のお隣さんを

これ以上好きになるのが恐い…



今は一緒にいてくれるけど…


もしこの先

私を好きじゃないと気付いて

しまったら…?





お隣さんに触れれば

もっともっと好きになってしまうって

解っているから…



お隣さんを失った時

きっと私はひどく傷付くと

解っているから…



すべてが怖くて身動きさえ

出来ないんだ…
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