第8章 素直になるとき…
"俺のこと好きか?"
突然投げ掛けられたそんな言葉に
"いや…あの…え?…いやいや…"
なんてしどろもどろになり
慌てて立ち上がろうとする私の手を
お隣さんはぎゅっと掴んで
「俺は正直…
お前を好きかどうか解らん…」
そう私を真っ直ぐに見つめて言う…
そんなお隣さんの言葉に
あぁ…なんてことだ…(笑)
告白さえしていないのに
気持ちはバレてて
こんな風にフラレるなんて…
どんだけ私はダメダメなんだろう…?
なんて自分が情けなくて
今にも泣いてしまいそうで
お隣さんの真っ直ぐな視線から
目をそらすと
お隣さんは空いているもう片方の手で
私のほっぺたに触れて…
「でもな…?」
そう言葉を続けた…