第8章 素直になるとき…
「大丈夫…(笑)?」
そんなお隣さんののんきな声に
怖くてぎゅっと閉じた目を開けると
私の目の前に
お隣さんの顔があって
安心してへなへなと座り込みながら
「何…考えてるんですか…?
落ちたらほんとに死んでましたよ…?」
そう言った私にお隣さんは
「こうでもせんと…
お前謝らしてもくれんやんか(笑)?」
なんて笑いながら
私の隣に腰を下ろし
私の顔をまじまじと覗き込んでくる…
そんなお隣さんの視線のせいで
真っ赤になった顔を両手で隠し
「な…んですか…?」
そう文句を言うと…
「お前…俺のこと好きか?」
そんなお隣さんの
静かで力強い声が聞こえてきた…