第6章 認めたくない気持ち
ジュージューとお肉の焼ける音が響く中
お隣さんは
我が家のソファーに座りテレビを見ていて
そのいつもと何も変わらない態度が
余計に私の中のイライラを大きくしていく…
美味しそうに焼けたハンバーグを
お皿に盛り付け
テーブルにご飯並べて
「はい…どうぞ…」
そう言ってキッチンに戻り
ガチャンガチャンと無駄に大きな音を立て
汚れたフライパンを片付けていると…
「一緒に食わへんの…?」
ほっといてくれればいいのに
そんなお隣さんの言葉が
またまた
もやもやイライラを増幅させて
「お腹空いてないんで…
お一人でどうぞ…」
そう振り返りもせずつぶやくと
お隣さんはそれ以上何も言わずに
目の前のご飯を食べ始めた…