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隣の君

第4章 不思議な関係


こんなかなりの衝撃的な場面でも…


また何事もなかったかのように

ベッドから起き上がり

床に落ちている自分の服を拾い上げる

お隣さんに



「あ…あの…

つ…かぬことをお聞きしますが…

なぜ私のベッドに…?

というか何もしてませんよね…?」



そう…

布団に体をぐるぐる巻きにしながら

恐る恐る聞くと



「何もしてないわ…!

寝てるとこ襲ってもおもんないし…

襲うんならちゃんと起きてるときするわ(笑)


それにやっぱり寝るならソファーより

ベッドやろ?


暖かいし…

なかなか抱き心地も良かったしなぁ?」



なんてお隣さんは

布団にくるまった私の体に

上から下まで

目線をスライドさせながら

にんまりと妖艶に笑う…(汗)



そんなお隣さんの視線に



「あ…いや…それ…

今の言い方は…セクハラ…!!」



そう言った私の言葉が

ヒラヒラと手を振りながら

部屋を出ていくお隣さんの背中に



届いたのか…

届いていないのか…



それはよくわからないけれど


この時私は


暴れ狂う自分の心臓に

真っ赤に染まったほっぺたに



"これは違う…勘違いするな…!"


そう必死に言い聞かせていたんだ…
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