第4章 不思議な関係
夜ご飯を食べ終えてからも
我が家のソファーから一向に動こうとしない
お隣さんに
「あの…家には…
帰らなくていいんですか?」
そう何気なく聞いてみると
「何…そのはよ帰れみたいな感じ(笑)
お腹もいっぱいやしちょっとゆっくりさせて?
このソファー寝心地良くて好きやねん…」
なんてソファーにもたれかかりながら
眠たそうにあくびをする…
「気に入っていただけて何よりですけど…
寝ないでくださいよ(笑)?」
「ん…」
そんな会話を交わしてから5分後には
テレビを見ていた私の耳に
"すぅすぅ…"と気持ちよさげな音が
聞こえてきて
まさかね…(笑)?
なんて隣に目を向けると
隣に置いてあったはずの毛布を体に巻き付け
寝息を立てるお隣さんがいる…
あわてて朝と同じように
叩いてゆすって
さらには軽く足を蹴ってみても
起きる気配さえないお隣さんの図太さに
あきれると同時に
なぜだか笑いが込み上げてきた(笑)