第4章 不思議な関係
お隣さんの目の下に出来たくまが
なぜだかちょっと嬉しくて
"こんな朝早くに…"
なんて口では文句を言ってみながら
小さく鼻唄を歌いながら
キッチンに向かってみたものの
はたして徹夜明けの朝御飯に
親子丼なんて食べれるものなのか?
なんていう疑問が頭に浮かんで
「あの…朝から親子丼とか…」
そう言って振り返った私の目に
我が家のソファーに小さく丸まり
無防備な顔で寝息を立てる
お隣さんの姿が飛び込んでくる…
ほっぺたをぷにぷにとつついてみても
べしべし叩いてみても
起きる気配さえないお隣さんに
「そんなに疲れてるなら
家に帰って寝ればいいのに…」
なんてため息を吐き出しながらも
寝室から持ってきた毛布をかけてあげると
まるで猫みたいに
気持ちよさそうに毛布に丸々姿が
なんだかすごくかわいくて
そんなお隣さんの姿に
なぜだか胸がふわふわぽかぽか
暖かくなるのを感じた…