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隣の君

第3章 居心地のよい場所


湯気をたてる温かいお茶を

両手で包み込みながら

ぽつりぽつりと

話だしたお隣さんの話は



とても解りやすく簡潔で



まとめればそうやなぁ…

胸くそ悪い話や!



「ほんと情けないですよね…?

一人で生きて行けそうだからなんて理由で

フラレるなんて(笑)」



なんてへらへらと笑うお隣さんを

まっすぐににらみながら



「一つも笑われへんし…

情けなくないわ!!」



そう不機嫌に言葉を吐き出すと

お隣さんは驚いたように

俺を見つめ返してきて…




「そんなんは相手のただの言い訳やろ…?


他に好きな人が出来たとかそんなんを

相手のせいにしただけのずるい言葉やんか…?


なんでそれをお前は言葉通り素直に

受け取ってんねん!?


あほか!!」



思ったことを思った通り

素直な言葉でお伝えしたら



そんな俺の発言にお隣さんは

口元を押さえて下を向き方を振るわせ始める…




"やばい…まさか泣かせた(汗)?"



なんてあわあわと焦る俺の耳に




「ふっ…ぷはぁ…苦しい…お腹痛い(笑)」



そんな笑い声が聞こえてきた…
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