第3章 居心地のよい場所
「ごちそうさまでした…
今日もうまかったわ…(笑)」
そう後片付けをするお隣さんに頭を下げると
照れくさそうに笑いながら
「はい…お茶どうぞ…」
なんて温かいお茶を差し出してくれる…
あぁ…もうなんやろ…
気の効かしかたまで
ほんまおかんみたいな(笑)?
でもここで唐突に1つ
むくむくと素朴な疑問が沸いて
「なぁ…なんで彼氏と別れたんや?」
そんな普通なら聞いちゃいかん質問を
投げ掛けてみる…
俺の質問に
ぴたりと笑顔のまま固まったお隣さんを前に
やっぱりこんなん
聞いたらあかんかったよな(汗)?
そう思うけど
でも…
急に気になったんやから仕方ないやんけ!!
なかなか動き出さないお隣さんに
「いや…あの…別に深い意味は…」
なんてしどろもどろになる俺に
やっと口を開いたお隣さんは
「ほんとにそれ聞きたいですか…?
すごく情けない話になっちゃいますけど…(笑)?」
そう言って
恥ずかしそうに
でも少し悲しそうに
"ふふっ"と
小さく笑った…