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隣の君

第3章 居心地のよい場所


「はるぅ…今日のご飯何…?」


いい加減座り慣れたお隣さんの家のソファーに

腰を下ろしながらキッチンに立つお隣さんに

そう声をかけると…



「だ…だから下の名前で

呼ばないでくださいって何回も言ってるのに…」



なんて真っ赤な顔をして

ぶつぶつと文句を言う声が聞こえてきて


そんなお隣さんのあわてふためく姿が見たくて

つい毎回意地悪したくなってしまう(笑)




「ええ加減慣れて(笑)?」



そう言って笑う俺を

恨めしそうににらみながらも

お隣さんは手際よく料理を済ませ

テーブルは湯気を出す温かいご飯で

埋め尽くされて…



「はいはい…もうそれはいいですから、

ご飯にしましょう!」



なんてお隣さんは

俺の正面に座り

"いただきます"そう小さな声で呟いて

お箸を手に持つ…



今日のメニューは

さばの味噌煮と大根の煮物あとは

温かい味噌汁で…



特別なもんなんて何もないのに




相変わらず実家の食卓に

座ってる気分になる

ほっこりなメニューと味やなぁ…
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