第2章 天国から地獄へ
たいした知り合いでもないお隣さんに
名前を呼ばれただけで
意味不明にばくんばくんと
うるさく騒ぐ心臓に
ぼっと音をたてて赤くなるほっぺたに
"おい…どうしたんだ!?"
とつっこみをいれながら
「いやいやいや…
そこは普通名字の方でしょ(汗)?」
あわあわとあわてふためき
早口に文句を言うと…
「ええやんかそんなんどっちでも(笑)」
なんて
可笑しそうにクスクスと笑って
「ほんなら今日はもう帰るわ…
また明日な…"はる"(笑)」
そう言ってひらひらと手を振りながら
部屋を出ていくお隣さんの後ろ姿に…
あぁ…またしてもやられた…(涙)
と…脱力感に苛まれ
へなへなと地べたに座り込んだ…