第2章 天国から地獄へ
たいして知り合いでもないお隣さんと
机を挟み二人で黙々と食べる食事は
なんだか息苦しくて息が詰まりそうで
今自分の口に入れて咀嚼しているものが
白いご飯なのかしょうが焼きなのか
そんなしごく簡単なことさえ
感覚が麻痺して解らなくなる…(涙)
そんな地獄のような夕食の時間を
なんとかやり過ごし
お隣さんに食後のお茶を出し
苦しかった時間も一緒に洗い流すように
キッチンで洗い物にいそしんでいると
突然…
「なぁ…」
なんて声をかけられ
昨日のリプレイのように
手に持っていたお皿を割りそうになる…(汗)
なんとか滑り落ちそうになったお皿をキャッチし
何事もなかったかのように
「はい…何でしょう?」
そう返事をし後ろを振り返ると
「お前彼氏とかおらへんの…?」
そんな出来れば
触れてほしくもなければ
興味を持ってほしくもない質問を
見ているテレビから目を離すことなく
投げ掛けてきた…