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隣の君

第2章 天国から地獄へ


自分のためではなく

お隣さんのために作るご飯…


いつもなら

自分がその日食べたいものを作るけど

人に食べさすとなると

そうはいかない…(涙)



悩みに悩んで決めた

今日のメニューは



しょうが焼きです…



いくら考えたって

会ったばかりのお隣さんの

食の好みなんて解るわけもなく



もう無難に肉焼いとけばいいか(笑)


的な安易な考えに行き着いた訳だ…



もう少しで出来上がりという

タイミングで昨日とほぼ同じ時間に

インターホンを鳴らしたお隣さんを

とりあえずソファーに座らせ


付け合わせの

キャベツとトマトを乗せたお皿に


タレとからまっていい匂いを出す

しょうが焼きを盛り付け


あとはこれまた無難な豆腐のお味噌汁と

白いご飯をよそって




ここはあなたの自宅ですか!?

と突っ込みたくなるぐらい

リラックスして

テレビを見ているお隣さんに



「お待たせしました…」


と声をかけると…



「ん…ありがとう…」



なんて短い返事をし

お隣さんは昨日と同じように

しっかりと手を合わせた


「いただきます」


そう言ってから

目の前に並ぶご飯を食べ始めた…
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